【プロが解説】給湯器から水漏れ!レベル別原因と対処方法

【プロが解説】給湯器から水漏れ!レベル別原因と対処方法|放置すると損害拡大!今すぐチェックのイメージ
安達社長
安達社長

突然やってきては困る、給湯器水漏れ。

たいきくん_怒り
たいきくん

突然やってこられては困ります。
社長、どうしましょう?(アタフタ)

安達社長
安達社長

ほったらかし厳禁です。
緊急時の備えとして、一読お願いします。

「給湯器から水が漏れている…」
「お湯が出なくなり給湯器を見たら水漏れしていた」
こんなとき、焦って何をすればいいかわからない方も多いのではないでしょうか?
給湯器の水漏れは、水道代の高騰機器の故障、さらには床や壁への浸水被害にもつながる重大なトラブルです。
では給湯器の水漏れはどこから発生しているのでしょうか?
水漏れの量によって、処置方法や修理箇所が異なりますので、この記事では、水漏れの箇所とレベル別に原因を解説していきます。

給湯器の水漏れが発生する箇所

給湯器の水漏れが発生する箇所のイメージ

パッと見は、どこから漏れているかわからないと思いますので、これから以下にあげる主な水漏れ箇所を確認してください。

給湯器本体下部からの水漏れ

内部の部品の劣化が考えられますが、どの部品かにより水漏れの量も異なります

配管や接続部分からの水漏れ

配管の接続の緩み、破損等水漏れします。

ドレーン配管(排水配管)からの水漏れ

詰まりや、破損

給湯器の上部から水漏れ

雨水の侵入や、結露、配管の劣化

どこから漏れているかを確認することで、対処法や修理の緊急度を判断する手がかりになります。

水漏れのレベル別・症状と原因

水漏れしている箇所がわかったら、次に重要なのは「どのくらいの量が漏れているのか」を確認することです。
漏れの量によって、想定される原因や対処の緊急度が大きく変わってきます。
ここでは、水漏れのレベル別に考えられる原因と対応策を解説していきます。

レベル1 軽度な水漏れ・ポタポタパターン
水漏れのレベル別・症状と原因のイメージ

症状

  • ポタポタと落ちる
  • ごくわずかに滴っている
  • 湿っていいる
  • 滴っている

想定される原因

  • 配管接続部のわずかな緩み・パッキンの劣化
    1. →年数が経つと徐々にゆるみや劣化の可能性
  • 給湯器本体内部の劣化
    1. →経年劣化により内部部品が擦り減ることが原因の可能性
  • 排水管の接続不良
    1. →工事の際に配管接続の緩みや、施工不良
  • 安全弁・減圧弁からの少量排水
    1. →給湯器内部の圧力を調整するための部品の故障
  • 結露
    1. →給湯器の結露とは、燃焼時や使用時に内部や排気部分で水蒸気が冷やされて水滴になる現象です。
      これは特に冬場や梅雨時期に起こりやすく、最近のエコジョーズなどではより頻繁に見られます。
      正常な現象なので基本的に心配はないと思います。

対応方法

水滴の出どころをチェック。スマホなので写真に残すと◎、業者に確認してもらいやすい。
水漏れが継続または、増量した場合は業者に修理点検を依頼してください。

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レベル2 中程度の水漏れ(床に水たまりができるパターン)
中程度の水漏れ(床に水たまりができるパターン)のイメージ

症状

  • チョロチョロと糸を引くように: 細い水の流れが途切れることなく続いている
  • ある程度の量の水が継続的に出ている
  • 給湯器の下に水たまりができている
  • 水道メーターが通常よりも早く回っている
  • リモコン表示にエラーが出ている

想定される原因

  • 熱交換器の小さなピンホール
    1. →使用10年以上の機種でよく見られる。主要部品となるため修理する場合は、かなり高額な請求が予想される
  • 給湯器内部部品の不良
    1. →経年劣化により内部部品が擦り減り亀裂や破損が原因の可能性
  • 配管接続部分のネジのゆるみ、パッキンの損傷、配管の亀裂やヒビの可能性
    1. →冬は凍結による配管の破損で水が噴き出すことがあります。
  • 安全弁・減圧弁の異常
    1. →誤作動や故障により排水が原因の可能性
    熱交換機のイメージ

対応方法

給水栓を閉めて応急処置をしてください。
部品が原因の場合は、本体または部品の交換が必要な可能性ありますので、業者に依頼するときは、修理にどれくらいの費用がかかるかを確認しておくのがポイントです。
また、給湯器の使用年数や状態によっては、修理よりも交換したほうがコスパがよいケースもあるので併せて相談してみましょう。

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レベル3 給湯器の水漏れ大量!勢いよく水が漏れているパターン(重度)
給湯器の水漏れ大量!勢いよく水が漏れているパターン(重度)のイメージ

直ぐにバケツはあふれる水漏れパターンですね。

症状

  • ザーザーと流れる
  • 噴き出している
  • 継続的に漏れている

想定される原因

  • 給水・給湯配管の破裂
    1. →冬場の凍結、経年劣化、外部からの衝撃
  • 給湯器本体内部の配管破損
    1. →内部の配管が腐食や振動などで破損し、高水圧で水が噴き出している可能性。
  • 安全弁・減圧弁の異常開放(重度)
    1. →安全弁や減圧弁が完全に故障し、大量の水を排出し続けている可能性。

緊急対応

即座に「給水元栓」と「ガス栓」を閉める。
感電・ガス漏れのリスクがあるため電源もOFF
一刻も早く専門業者に連絡し、緊急修理を依頼してください。

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安達社長
安達社長

すぐに専門業者またはメーカー修理窓口に連絡してください。
放置すれば被害が広がり、修理費用もどんどん高くなっていきます。
早めの対応が、トラブルを最小限に抑えるポイントです。

給湯器の配管のイメージ

自分でできる応急処置

水漏れを発見したらまず自分できる対処を覚えておいてください。

  • 電源を切る(ブレーカー、給湯器本体スイッチ)
  • 給水栓・ガス栓を閉める(日頃からどこにあるか確認してください)
  • 漏れている箇所の確認と記録(写真・動画)
  • バケツやタオルで一時的な水の受け止め
  • 賃貸物件はすぐに管理会社またはオーナー様へ連絡してください。

応急処置をしてからすぐに専門業者へ連絡してください。

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業者へ連絡する際のポイント

水漏れの応急処置ができたら、速やかに業者に依頼をしてください。
また、以下の状況が継続している場合も同様です。

  • 水漏れが1時間以上続いている
  • 給湯機能が使えない・お湯が出ない
  • 配管や本体から音やニオイがする
  • 水道代が急に上がった
  • リモコンのエラー表示が消えない
メーカー・型番を伝える

業者やメーカー修理センターに連絡する際は、以下の情報を伝えましょう。

  • 給湯器のメーカー名(例:パーパス、リンナイ、ノーリツなど)
  • 型番(本体側面にラベルがある)
  • 設置場所(屋外・屋内・浴室など)
  • 水漏れの状況(写真があると◎)

浴槽内の循環金具から水漏れ(番外編)

浴槽内の循環金具から水漏れ(番外編)のイメージ

浴槽の掃除をしていたら、浴槽内の循環金具から水がチョロチョロ漏れているというお問合せが結構ありますので、この際一緒にご紹介します。

主な原因;給湯器内部の弁の故障

  • おいだき機能がある給湯器には、水の流れを制御するための弁が内臓されております。
    これが劣化や故障することにより、正常に止水することができず、水が浴槽にチョロチョロと流れ続ける状態になるのです。

    循環金具の緩みや、配管の破損の場合も考えられますが、弁の故障が最も多い原因とされているようです。

対応方法

修理依頼をしてください。故障部品の交換が必要です。

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水漏れを放置すると懸念されるリスク

水漏れを放置すると懸念されるリスクのイメージ

給湯器の水漏れは、放置すると様々なリスクを伴う可能性があります。

  • 水道料金の異常な高騰
    1. →大量の水が流れ続けるため、水道料金が非常に高額になります。
  • 家財への甚大な被害
    1. →屋内給湯器タイプの場合床、壁、家具などが水浸しになり、大きな損害を受ける可能性があります。
  • 漏電・感電の危険
    1. →電気系統に水がかかり、漏電や感電の危険性が非常に高まります。
  • 給湯器本体の完全な故障
    1. →水漏れが原因で、他の重要な部品が故障する可能性があります。
  • 下の階への被害が拡大
    1. 室内に設置されている給湯器は特に注意が必要です。
      ひどい水漏れ下の階へ染み出してしまう可能性があります。天井や壁紙が変色したり、家財道具が濡れてしまったり…共有住宅の場合は、被害に遭った住人との補償や修理トラブルに発展することも考えられます。
  • 漏電・感電の危険
    1. →電気系統に水がかかり、漏電や感電の危険性が非常に高まります。
  • 共有通路にも流れてしまう場合
    1. →玄関横に給湯器が設置されているマンションは多くあります。ご近所からのクレーム等に発展してしまう可能性もあります。

まとめ:早めの対処が被害を防ぐカギ!

給湯器の水濡れを発見したら、状況に応じて専門業者に速やかに連絡することが大切です。
ガス会社や、メーカー担当者が行っている点検もありますので、定期的に依頼することもおすすめです。この記事を参考に、万が一の時適切な対応を取りましょう。

また、10年以上給湯器をご使用されている場合は、水漏れを事前に防ぐために、給湯器を交換することもおすすめです。
この機会に、交換の見積もりを取っておきましょう。

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