給湯器の種類に「エコジョーズ」と「エコキュート」があります。給湯器選びの際に関わってくる選択ですが、2つの違いがよく分からないという方が多いかと思います。名前は似ていますが、機能や費用、大きさなどは全く異なっています。
ここではエコジョーズとエコキュートの違いや、比較するポイントごとにご説明していきます!
①給湯の仕組みの比較
エコジョーズとエコキュートの大きな違いは「給湯の仕組み」です。
エコジョーズはガスを使用して、エコキュートは電気でお湯を作ります。
エコジョーズは排気熱をうまく利用して水を温め、少ないガス消費量で効率よくお湯を作ることができます。対してエコキュートは、深夜電力を使ってお湯を作り、作ったお湯をタンクで保温して貯めておくことができます。
②特徴の比較
エコジョーズは「瞬間湯沸かし式」なので、必要な時に必要なだけ、無駄なくたっぷりお湯が使えます。お風呂、キッチン、洗面所など、3か所同時に使用しても問題なくお湯を使うことができます。
エコキュートはタンクに作ったお湯を貯めておくので、災害時には非常用水としても使用することができます。稀ですが、急に大量のお湯が必要になった場合は、湯切れしてしまうことがあります。
③設置スペースの比較
※画像のサイズは一般的なサイズです。設置タイプや機能により大きさは異なります。
まず給湯器本体を比較すると、エコジョーズはエコキュートの10分の1の大きさしかありません。エコキュートは貯湯するタンクとヒートポンプ(空気の熱を使って水を温める機器)が必要になり、どうしてもスペースを取ってしまいます。
エコジョーズはエコキュートと比較してもとてもコンパクトですし、すぐにお湯を作ることができて貯湯タンクが必要ないので、設置スペースに困ることもありません。また、配管をカバーで隠したり、家の外壁に合わせた色を選べたりと、見栄えを良くする事もできます。
④飲料としての比較
エコジョーズはお湯を使いたい時に水道水を瞬間的に沸かすので、安全なお湯を使うことができます。清潔なお湯なので、安心して飲用できます。
エコキュートのお湯は、一度沸騰させることで飲用は可能とされてますが、推奨はされていません。給湯の構造でどうしても不純物が沈殿してきてしまうため、1年に1回はメンテナンスが必要です。
⑤初期費用と年間コストの比較
まず初期費用で比較してみましょう。4人家族を想定して、エコジョーズ、またはエコキュートを使用した場合の一例です。
エコジョーズの本体価格は約20~35万円、設置工事は約5万円ほどでできます。エコキュートの本体価格は約30~70万円と本体自体が高額なうえ、工事費だけでも約15万円ほどかかります。最低でも約45万円かかると考えてよいでしょう。
初期費用はエコジョーズのほうが安いですが、年間コストの面でみると、電気代の安い夜のうちにお湯をつくるエコキュートのほうがお得です。
オプションで床暖房、浴室乾燥機を設置した場合の比較も見てみましょう。
床暖房を設置する場合、工事費で比較するとエコキュートのほうが約20万円ほど安く施工できます。エコジョーズは施工に手間がかかるため、エコキュートに比べると割高になってしまいます。年間コストで比べてみると、効率よく熱を床に送って早く温められるエコジョーズのほうがお得です。
工事費と年間コストを合計するとエコキュートのほうが安いですが、エコジョーズは年間コストが安いため、数年使用することでエコジョーズのほうがお得になります。
浴室乾燥機の初期費用は、どちらも約9~12万円とあまり大差はありません。ですが、1回の使用時のコスト・乾燥のスピードはエコジョーズに軍配が上がります。エコキュートに比べ熱源能力が高いため、光熱費も安く抑えられ、洗濯物も早く乾かすことができます。
⑥比較した結果まとめ
以上の比較から、どちらがご家庭に合うと思われましたか?給湯器に求める条件にどれだけ当てはまるか、下記の項目からも選んでみてください。
・お湯切れの心配をせずに使いたい
・初期費用を安く抑えたい
・コンパクトに設置したい
・乾燥機の設置も検討している
→エコジョーズがオススメ!
・年間コストを安く抑えたい
・震災に備えて水を貯めておきたい
・床暖房の設置も検討している
→エコキュートがオススメ!
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「エコジョーズにもタイプが色々あって、どれを選べばいいかわからない…」という方は、まずは現在使用している給湯器の情報から探してみましょう。