石油給湯器の交換で失敗しない選び方は?

ひとくちに給湯器といっても、実は使用する燃料によって3種類に分けられます。

  • ガス給湯器
  • 電気給湯器(温水器)
  • 石油給湯器(灯油ボイラー)

いずれの給湯器もお湯を作るという役割に違いはありませんが、それぞれ特徴があるので用途・設置場所にあった給湯器に交換することが大切です。石油給湯器の交換は約10年に1度、10年間快適に過ごせるように慎重に選びましょう。
このページでは石油給湯器の失敗しない選び方を紹介いたします。

石油給湯器 (灯油ボイラー)商品一覧はこちらをご覧ください。

石油給湯器(灯油ボイラー)とは?

石油給湯器はその名の通り石油(灯油)を燃料として、お湯を沸かす給湯器です。地域によっては「灯油ボイラー」という名前で呼ばれている場合もあります。本ページでは「石油給湯器」で統一いたします。
一般的な給湯器の中でもっともパワフルだと言われており、たくさんお湯を沸かす必要がある寒冷地で需要が高い給湯器です。
ランニングコストの安さも寒冷地で人気がある理由です。

石油給湯器の交換時期のサイン

石油給湯器の想定寿命は8~10年程度ですが、高額な機器なので10年経ったから交換しようという気にはなかなかなれません。想定寿命を超えても、とくに不調がなければそのまま使い続けていてもすぐに重大な事故になる可能性は低いです。
しかし以下のような事象が頻繁に起きるようであれば、そろそろ交換を検討する時期がきているのかもしれません。

  • リモコンに頻繁にエラーコードが出る
  • お湯の温度が安定しない・ぬるい
  • 給湯器本体から黒煙が出ている
  • 給湯器本体からオイルが漏れている
  • 設置当初と比べて騒音が大きくなってきた
  • 点火・消火時だけでなく燃焼中に強い異臭がする

給湯器の修理費用は故障内容によって幅がありますが、故障箇所によっては数万円の修理費用が発生する場合もあります。また屋内設置の場合は一酸化炭素中毒のリスクもあります。 もし10年以上お使いの石油給湯器でそのような故障が起こったときは早めに新品に交換することをおすすめいたします。

石油給湯器の交換工事について

石油気給湯器は住宅設備機器ですので、設置には工事が必要になります。そのため石油給湯器の交換にかかる総額は機器代+交換工事費用で構成されます。場合によってはそれに部材代が追加されます。
石油給湯器の交換工事費用について、詳しくはこちらのページを参照してください。
石油給湯器の交換にかかる時間は約半日です。
これは石油給湯器に限りませんが、給湯器は冬場の故障率が高くなります。水温が低く、給湯器に負担がかかるからです。冬場の給湯器交換は非常に混み合います。冬場に給湯器の不調を感じた場合は早めに見積りをとり、スケジュールを押さえることをおすすめします。

石油給湯器の種類の選び方

石油給湯器には「直圧式」と「貯湯式」の2種類があります。

直圧式石油給湯器

直圧式石油給湯器のしくみ

直圧式は水道の圧力をそのまま利用して水を加熱できるので、パワフルなシャワーが使えます。シャワーの水圧にこだわりがある方におすすめです。
水栓を開けるとセンサーが感知して、瞬間的にお湯を温める方法なので、湯切れの心配がありません。使う時に使う分だけお湯をつくるので、リモコンを入れっぱなしにしていても常に灯油が消費されるということはありません。 リモコンで温度を細かく設定できます。(1℃ずつ)

貯湯式石油給湯器

貯湯式石油給湯器のしくみ

貯湯式は貯湯タンクにお湯を貯めておくタイプです。すでにお湯の状態で貯められているため短時間の使用ならシャワーを断続的に使っても、温度の変化をあまり感じません。価格が直圧式に比べて、安価なのも魅力です。ただしシャワーの水圧が弱く、勢いのいいシャワーを使いたい人には不便かもしれません。高圧力型も販売されていますが、直圧式に比べると勢いは弱い傾向にあります。
また大量にお湯を使うと「湯切れ」状態になってしまいます。
貯湯タンク内の温度を保つために、お湯を使っていない時も灯油が消費されます。深夜や日中だれもいない間などは電源を切っておいたほうがよいでしょう。
リモコンの温度設定が数段階でしかできない機種があります。混合栓を利用していない場合、微妙な温度の調整は難しくなります。

 直圧式貯湯式
製品価格比較的高額比較的低額
水圧強い弱い
温度設定1℃ずつ設定できる数段階でしか設定できないリモコンあり
灯油の消費お湯を使うときだけ電源ONのときずっと

基本的には直圧の方が高性能製品です。寿命はどちらも8~10年程度で大きな差はありませんが、貯湯式の方が単純な作りをしている分、壊れにくいという技術者もいます。 しかし10年間の使い勝手・快適さのことを考えると直圧式石油給湯器をおすすめいたします。

「直圧式」と「貯湯式」は自由に選べるか?

直圧式か貯湯式か、基本的にはお客様のご希望で選ぶことができます。
ただし、設備や設置状況によっては工事費用が高額になったり、承れない場合もございます。
例えば古い家で配管設備が直圧式の水圧に耐えられないと判断した場合や、井戸水や地下水を利用している場合は貯湯式を設置いたします。詳しく無料のお見積りまたは現地調査をご依頼ください。

※井戸水利用に貯湯式をおすすめする理由※

井戸水・地下水などを利用されている場合、貯湯式石油給湯器をご案内する場合があります。
その理由は熱交換器の素材にあります。直圧式の熱交換器の主な素材が銅であるのに対し、貯湯式はより丈夫なステンレスを使用しています。銅の方が強度が低いので、不純物による穴あきで漏水・故障してしまう確率が高いのです。

石油給湯器の給湯能力(サイズ)の選び方

給湯器のサイズは「給湯能力」という表現をします。石油給湯器の場合は「kW(キロワット)」という単位を使います。この数字が大きいほど、一度に大きなお湯を作ることができます。
メーカーにより微妙にkW数が違いますが、基本的には4人家族用と2人家族用の2パターンに分けられます。

石油給湯器の給湯能力

製品の価格も給湯能力が高いほうが高額なので、家族人数などを考えて適切なサイズの石油給湯器に交換しましょう。
初期費用を切り詰めて、必要な能力を下回っている石油給湯器を取り付けた場合、お湯の出が悪くなるなど不便な思いをするかもしれません。

石油給湯器の設置タイプの選び方

石油給湯器の設置タイプ

「選び方」という見出しを付けましたが、実は好みで選べるものではありません。
基本的には現在設置されているタイプと同じ設置タイプの石油給湯器をご案内させていただきます。これはどの給湯器にも共通して言えることですが、設置場所やタイプを変更することも可能ですが、そのまま交換するよりも工事費用が高額になります。消防法の改正などの理由に設置場所や設置タイプを変更せざるを得ない場合もあります。

石油給湯器の給湯タイプ

石油給湯器の給湯タイプは大きく2つに分けられます。「おいだき(保温)」が出来るタイプとできないタイプです。
前者を「ふろ給湯器」、後者を「給湯専用器」と言います。さらに「ふろ給湯器」は「オート」「フルオート」「給湯+おいだき」にわかれます。「給湯+おいだき」はお湯はりとおいだきを自動でする機能がないタイプです。お湯はりは蛇口からお湯を貯めて、浴槽のお湯が冷めてきたら、リモコンのボタンを押しておいだきするタイプです。

石油給湯器の給湯タイプ

石油給湯器の省エネ機器:エコフィールについて

給湯器のエコタイプといえば電気給湯器のエコキュートやガス給湯器のエコジョーズが有名ですが、石油給湯器にもあります。それが「エコフィール」です。 エコフィールとは、従来品の石油給湯器ではそのまま捨ててしまっていた排熱を再利用してお湯を沸かせる給湯器のことです。効率よく熱を利用することで、ガスの消費を抑えることができるのです。

エコフィールの仕組み

エコフィールのメリット

ランニングコストを削減できる

主要メーカー、コロナの説明では使用する石油給湯器を従来品からエコフィールに交換するだけで灯油代が年間約7,300円お得になるとされています。その他、エコフィール用リモコンに搭載された省エネ機能を併用すると約2,1600円お得になるとしています。

エコフィールの節約効果
エコフィールの節約効果
  • ※1:石油給湯器(熱効率83%)と比べた場合。給湯使用条件()4人家族想定、入水温度は通年で18℃ ■灯油価格93円/L(2018年1月9日 全国平均配達価格 資源エネルギー庁発表)・ふろ湯張り:200L、42℃ ・シャワー:12L/分×5分/人×4人=240L、40℃ ・洗面:6L/分×2分/人×4人=48L、40℃ ・台所:8L/分×3分/回×3回=72L、37℃
  • ※2:省エネ認定:省エネ湯張り、省エネ保温、給湯温度ひかえめ、ふろ温度ひかえめにて産出。
  • ※3:東京都23区の水道料金+下水道使用料金の合算で家庭用の口径20mmの配管を使用した場合372円/m3 18,250L=18.25m3 18.25m3×372円/m3=6,789円

エコフィールのようなエコ給湯器の「エコノミー(節約)」効果を受けられるのは、給湯器をたくさん使うご家庭です。石油給湯器が設置されている土地は寒冷地や山間部であることが多く、特に冬の時期は給湯器をフル稼働すると思います。また床暖房も石油給湯器で賄っている場合はさらに灯油の消費が多くなります。そういった「給湯器をたくさん使う」ご家庭にはエコフィールをオススメいたします。

製品保証が長い(コロナ)

一般的な給湯器のメーカー製品保証は1年、BL品でも2年です。それ以降の保証は任意で入る延長保証が必要になります。しかしコロナのエコフィールだけはメーカーの製品保証が5年なのです。仮に延長保証:5年に加入すると石油給湯器の場合は6,800円かかるので、その分がお得です。

周囲への配慮につながる

石油給湯器はガス給湯器に比べて、騒音が大きく、稼働時にはニオイも発生します。そのため住宅が密集している地域ではご近所トラブルにつながることもあります。
機種にもよりますがエコフィールは従来品の石油給湯器と比べて、騒音が小さく、ニオイも少ないので、ご近所への配慮にも繋がります。

エコフィールのデメリット

導入費用が高い

エコ給湯器全般に言えることですが、従来品に比べて機器の値段・工事費ともに高額です。そのため給湯器交換後、差額をどれだけ早く回収できるかがポイントになってきます。
一般に給湯器の寿命は10年程度と言われています。それは石油給湯器も同じです。交換時に従来品より高くかかった費用を灯油代の節約で取り戻し、その後の寿命までの期間がお得に過ごせる期間です。
どれだけ早く差額をクリアできるかが重要です。

交換費用の差額が¥50,000の場合

月々の灯油代

月々の節約額 ※1

差額をクリアするまでの年数 ※2

¥3,000

¥360

11.6年

×

¥5,000

¥600

6.9年

¥7,000

¥840

5年

¥10,000

¥1,200

3.5年

¥15,000

¥1,800

2.3年

¥20,000

¥2,400

1.7年

交換費用の差額が¥70,000の場合

月々の灯油代

月々の節約額 ※1

差額をクリアするまでの年数 ※2

¥3,000

¥360

16.2年

×

¥5,000

¥600

9.7年

¥7,000

¥840

6.9年

¥10,000

¥1,200

4.9年

¥15,000

¥1,800

3.2年

¥20,000

¥2,400

2.4年

交換費用の差額が¥100,000の場合

月々の灯油代

月々の節約額 ※1

差額をクリアするまでの年数 ※2

¥3,000

¥360

23.1年

×

¥5,000

¥600

13.9年

×

¥7,000

¥840

9.9年

¥10,000

¥1,200

6.9年

¥15,000

¥1,800

4.6年

¥20,000

¥2,400

3.5年

※1…月々の灯油代×0.12=月々の節約額
※2…毎月同じガス代がかかったものとして計算
   【表示】10年以上:× 7~10年:△5~7年:○ 5年以下:◎

50,000円程度の差額であれば、想定寿命を迎えるまでに差額をクリアできる場合がほとんどです。差額が100,000円になると、想定寿命までに元をとれない場合も出てくるので、注意が必要です。
ただし、これは従来品をエコフィールに交換しただけで得られる節約の効果です。リモコンの省エネ機能と併用することで、もっと早く差額をクリアできる場合もあります。

ドレン排水の処理

エコフィールは燃焼時にドレン排水を排出しています。ドレン排水とは、排熱を再利用する際に排ガスが結露した酸性の水です。給湯器内の中和器を通って、弱酸性~中性の状態で排出されます。垂れ流しにするわけにはいかないので、適切な排水処理が必要です。
設置場所によってはこの「適切な排水処理」が難しい場合があります。その場合はエコフィールの設置をおすすめしない場合があります。

※エコジョーズのドレン排水工事のページにリンクします

石油給湯器の交換も給湯器ドットコムにおまかせください!

最近給湯器の調子が悪いと感じる場合には、 「給湯器交換・修理完全対応マニュアル」記事もぜひご参照ください。給湯器ドットコムでは石油給湯器の交換工事も承ります。
もし今すでに石油給湯器が故障していたり、じっくり選ぶ時間がない場合はお電話もしくはお見積りフォームからご依頼ください。工事の「枠」には限りがあります。とくに土曜日・日曜日や10~3月の繁忙期の交換工事は大変混み合いますので、お早めにご連絡ください。専門スタッフが迅速に交換お見積りを作成いたします。

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公開日:2018年5月25日

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